奥の細道を求めて

仏を求める旅

ダラムサラのブログ記事

ダラムサラ(ムラゴンブログ全体)
  • 真鍮の置物

    先日マクロードガンジの土産物屋で金もないのにこんな物を買ってしまった。でも、見ているととても面白い。 女性をこのように表現した例を私は今まで知らない。この像は現実と幻想の狭間に成立している。以前紹介したアルチのグリーンターラーや応挙の藤花図とも同じだ。幽霊画を描いている松井冬子に通じるところもある... 続きをみる

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  • ダラムサラの春

    庭前桜花開 泰然雪山見 此処天竺於 何処彼岸求 子どもたちは歌い踊り 老木はそれを見守る 鸚鵡たちが若木の枝を飛び交い 孤独な鳶は餌を求めて山々を巡る 先日ライブラリーに通う途中でイギリス人のお婆さんに会った。少なくとも80歳は越えていると思う。ダラムサラに住んで38年経つと言っていた。今の彼女が... 続きをみる

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  • ライブラリーの新学期

    ダラムサラはまだ寒い日もあるけど、3月5日から新学期が始まった。 このお坊様はニンマ派の方らしい。一方英語の通訳の方はゲルク派だ。テキストもニンマ派のものなので通訳の方はあまりスムーズには進まない。その辺もニンマ派とゲルク派の違いが判るようでおもしろい。 この先生は去年チベット語文法を教えてもらっ... 続きをみる

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  • ダラムサラには熊や豹がいるらしい

    先日お爺さんが山の中で熊 に襲われた、というニュースを授業のグループメールで知った。そう言えば以前チベット人から夜中に道をバイクで走っていたら目の前に豹 が出て来た、という話しも聞いたことがある。その時はこんな町中に豹が出るなんて本当なのだろうか、と疑ったのだけど他の人にも確認したら本当に出るらし... 続きをみる

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  • インドで作る鯖缶カレー

    少し以外だったのだけど、ダラムサラでも鯖缶を売っている。 左から水煮、真ん中がオイル漬け、右がトマト煮。インドには魚カレーもあるのでもしかしたらインド人も鯖缶カレーを作っているのかもしれない。でも多くはないだろうから売っているのは外国人が多く来る上の町のマクロードガンジだ。少し高くて一缶230円く... 続きをみる

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  • 家庭料理

    私はどの国の料理でも家庭料理が一番美味いと思う。私の知っている限りでは日本、中国、インドすべてでそうだ。町中のレストランの料理は味を強調するのでたまには良いけど、それは家庭料理という基本の上のアクセントとしておもしろいというに過ぎない(高級料理店の味は知らないけどね)。 コルカタのレストランで本場... 続きをみる

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  • 米粒を選別する

    昔『美味しんぼ』というアニメで、海原雄山が料理人ではない召使いの家に食事にいく、という話しがあった。召使いは海原先生に出せるような料理は作れないので、最高のご飯と味噌汁を用意しようとした。そのために取った方法が、米粒の中から最高の米だけを選別し味噌も最高の部分だけを選別する、というものだった。 で... 続きをみる

  • 手作りクッキー

    夜8時頃サンジャナとクリシュが私の部屋に来た。こんな遅い時間に来ることは珍しいので何かと思ったら、皿にクッキーを入れて持って来た。食べてみるとまだ暖かい、お母さんの手作りだろう。普段私が二人の兄妹にお菓子をあげているからそのお返しなのかもしれない。一度だけ買ったことのあるインドの伝統的なお菓子はま... 続きをみる

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  • 月と猫

       私を見上げる猫の目が 十三番目の月になって 日の当たる雲に浮かぶ 今日は7月30日だけど、チベットは太陰暦を使っているから今日は六番目の月の十三日だ。この猫は今日初めて私の部屋に来た。人に馴れてるからおそらくどこかの飼い猫なのだろう。 私は月と猫に近いものを感じる。どちらも夜が似合う。

  • チョットお醤油貸して、と言えるような間柄

    夜8時頃サンジャナがお母さんと一緒に私の部屋を訪れた。何かしら必要なものがあるらしい。その少し前にタマネギをみじん切りにするためのチョッパーを貸していたから何か料理に関係するものだろう、という予測はつくけどヒンディー語なのでそれが何かは分からない。マサラという単語は聞き取れたので何かしらの香辛料が... 続きをみる

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  • マハーカーラ

    マハーはサンスクリット語で大きな、偉大なという意味でカーラは黒、あるいは時間という意味だ。バラモン教の神さまの名前なので漢訳では大黒天と訳されている。私の解釈ではマハーカーラは倫理的な側面を代表するヤマ/閻魔天と共に具体的に人の生と死を司どる神さまだ。おそらくあと20年くらいで死を迎えるだろう私に... 続きをみる

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  • 新学期

    ライブラリーでの授業の新学期が始まった。私はチベット語のクラスを文法と会話の二つで受けているのだけど、そこにはさまざまな国の人たちがいる。ロシア人、アメリカ人、ドイツ人、オランダ人、台湾人、韓国人、中国人、ベトナム人、などなど。西洋人を除いて東洋人では皆んな大乗仏教圏の人たちで上座部の人はいない。... 続きをみる

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  • サンジャナとクリシュ

    最近アパートの同じ階のこの子がよく部屋に遊びに来る。サンジャナという名で12歳(私は最初9歳くらいだろうと思っていたのだけど)だ。 お兄ちゃんの方はクリシュという名で14歳くらいだろうか。二人とも近くの同じ学校に通っている。私の部屋に来る時は大抵お菓子やお小遣いをねだりに来るのだけど、サンジャナの... 続きをみる

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  • ダラムサラでの最近の生活

    あけましておめでとうございます 先日2時間歩いて近くの小さなタンカミュージアムに行って来たのだけど この女性はそこを案内してくれた人でマンツーマンで一枚づつ解説してもらえた とても知的で説明も上手い この二人の兄妹はアパートの同じ階に住んでいて 妹ちゃんの方は以前にも紹介したね(昨日この子が体温計... 続きをみる

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  • ダラムサラの秋の一日

    雨季が終り 短い秋の始まりは美しい 昨夜降った雨が遠くヒマラヤの初雪になり 夜気が冷たい 近くの山の端に陽が射して 下の町を照らし 日々の生活が始まる 朝顔が輝き 真上から草々に降り注ぐ 雲が湧き上がり 十三日の月が昇ると 家々の窓に火が灯り 霧は深くなり 秋の雲間に月が照る

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  • インド山間の小さな村にて

    深い谷間に見たこともない鳥が飛び交い 何羽もの美しい蝶が舞い踊る 犬がせわしなく餌を嗅ぎ回り 牛は暢気に道端で寝る 陽射しは強烈だけど日陰に入れば寒いくらい 新しい暮らしが始まり 世界は再編される 目の端に金色のウィスキーが映り 遠くにヒマラヤの山々がある 今 世界/意味の全体は再構築されようとし... 続きをみる

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  • ガムルー村の紹介

    私が引っ越したのはガムルーという名前の小さな村で、今まで滞在していたマクロードガンジとローダラムサラの中間にある、ライブラリーから少し降ったところだ。上下2つの町は賑やかで人も車も多いのだけど、ここは田舎なので騒音が苦手な私には丁度いい。ガムルーは山肌に沿って道が二本通っている。 これが上の道で ... 続きをみる

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  • ライブラリーでの授業風景

    その前に前回の『部屋探し』の記事で追加したいことがあるのでまず最初に。インドには不動産屋がないので大家との直接交渉で契約が成立すると書いたけど、そのせいで面倒な書類上の遣り取りや敷金・礼金・火災保険への加入などの強制的な書類上の手続きや余計な金を払う必要は一切ない。その場の口約束だけですべてが決ま... 続きをみる

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