奥の細道を求めて

仏を求める旅

2020年9月のブログ記事

  • ダライ・ラマ法王14世とチベットの現代史について

    私は今インドのダラムサラというところにいて、ここには亡命チベット政府とダライ・ラマ14世の公邸もある。あまり大きくはないお寺に併設されていて、これがノーベル賞を受賞された法王さまのご自宅なのかと思うような、これもまたあまり大きくはない家だ。でもさすがに、門の前にはマシンガンを肩に下げたインド人の軍... 続きをみる

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  • お釈迦さまの対機説法の例

    あるお経(その名前は忘れてしまったけど)の中に下のように述べてある。これはこの言葉を聞いた記述者(アーナンダ)が記録したので、ありのままではないだろうけど、そして私の記憶も曖昧なので正確ではないと思うけど。 ある時、マガダ(?)の都に一人の女がいた。その女は貧しい家の出身だったのだけど、とても美し... 続きをみる

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  • 空と縁起

    空と縁起を説きたまえる釈迦牟尼仏と龍樹菩薩に礼拝いたします さて、以前の記事(『鬼滅の刃』と『魔法少女 まどか☆マギカ』、あるいは〈自性の否定〉についての考察)で、空と縁起について述べたのだけれど、仏教哲学については少し不明瞭で分かりにくかったと思うので再度、空と縁起および言葉との関係性について考... 続きをみる

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  • 狂気とは何か

    先の記事『三枚の絵』で述べたけど、狂気とは何なのだろうか。 狂気とは、常識/文化/意味に閉じ込められてしまった人間の解放の試みの一つだ。それは世界の改変のことである。人は世界の中でしか生きられないので、この世界の中で生きられなければ世界の方を改変するしかない。その試みの結果が、神経症や精神病と呼ば... 続きをみる

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  • 三枚の絵

    実物を観たのはこの絵だけ。円山應擧の『藤花図』根津美術館にある。 ゴヤの『我が子を喰うサトゥルヌス』スペインのプラド美術館だったと思う。 実物はもっと明るい。ボッティチェリの『ヴィーナスの誕生』イタリアの有名な美術館だけど、何という名前だったかは忘れてしまった。いつかこの三枚の絵をガラスを通さずに... 続きをみる

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