奥の細道を求めて

仏を求める旅

2020年1月のブログ記事

  • プージャー

    ヴァラナシでは毎晩、ガンガーに捧げるプージャー、礼拝が行われている。解脱には長い修業を要するので、それが出来ない一般信者達のために、バラモン達がより良い来世を願ってガンガーに礼拝を捧げる。 その形式はガートによって様々で、ここムンシ・ガートでは5人のバラモンが祈る。 最初に法螺貝を吹いてガンガー女... 続きをみる

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  • 解脱の家

    日本にいた時に、『ガンジスに還る』というインド映画を岩波ホールで観た。 インドには『解脱の家』と言う場所がある。死を待つ人の宿泊施設だ。 インドでは一般に宗教の目的は『輪廻からの解脱』にある。輪廻というのは業による束縛であり、解脱はそこからの解放のことだ。輪廻は牢獄であり、解脱は自由であること。『... 続きをみる

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  • ヴァラナシ

    ヴァラナシは言わずと知れたヒンドゥーの一大聖都で、インド中、世界中からこの聖地を目指して生きてる人も死んでる人もやって来る。お釈迦様も成道七日目(たぶん)にここに来てから、鹿野苑で5人の弟子に初転法輪をなされた。 寒風渡大河 翻砦上赤旗 葬火点疎処 天竺聖都夕 その火葬場の河からの眺め。ところどこ... 続きをみる

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  • ダージリンからヴァラナシへ

    今日は2020年1月12日で、もう20日もここにいる。最初、着いた時には5日間くらい滞在してからコルカタ、ブッダガヤーと経由してヴァラナシに行く予定でいたのに、何となく動く気がしなくてダラダラと居てしまった。天気が悪かったせいもある、ホテルの居心地が良かったせいもあし、アルコールが飲めたせいもある... 続きをみる

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  • 瞬きの闇の裡に棲むもの

    「まかり通るぞ そこを退けい」 「わたくしはここを退くことはできませぬ」 「なぜかな われらが恐ろしくはないのかな」 「とても恐ろしく 目を上げることさえできませぬ」 「ならばなぜ退かぬ」 「わたくしはここで無くしものをいたしました それを見つけるまではここを退くことはできませぬ」 「なにを失くし... 続きをみる

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  • ヒマラヤの苦行者

    私はホテルの部屋のベッドで、寝袋と毛布4枚に包まって横になり、窓から雪のヒマラヤを見ている。ヒマラヤの岩穴の中では今も苦行者が裸で修行しているだろう。 お釈迦様は苦行を否定なさったが、ご自身、前正覚山で6年間木喰行を実践なされた。もしその苦行がなかったら、正覚は悟れたのだろうかと私は思う。それに七... 続きをみる

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  • 瞳の中で

    君の瞳の中で素裸の僕と君はひとつになる 撚糸島の上で 撚糸島は小さな繭で 僕と君を包み 深い霧の中で 空の雲と海の波のあいだを漂う そこにはすべてがある 雪の上を飛ぶ兎の足跡も それを追う狐の足跡も 枯葉の舞う音も それを踏む祭の灯の騒めきも 照りつける真昼の太陽も 土に蒸せ返る草いきれも 梅の香... 続きをみる

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  • チョットした遠出、3

    寺から外に出ると細かい雨が降っていた。 弥勒様が雨になって降りて来てくださったのかと感動したが、冷静に考えるとこれは大変だ。本降りになってしまったら、雨具の用意はない。タクシーを拾うにしてもこの辺は予約客を乗せたタクシーばかりで、流しのタクシーは走っていない。急いで坂をくだり本通りに出て、雨宿りが... 続きをみる

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  • チョットした遠出、2

    また晴れ間が出た。 坂を上って来る子供達は道普請を手伝っている。 谷間から雲が湧き上がってくる。でもチョット遅かった。もうすぐグームに着いてしまう。 グームの町、11時に着いた。腹が減った。急いでいたので朝飯はバナナ3本しか食ってない。近くにイガ・チョリン・ゴンパという大きなお寺があるので、その近... 続きをみる

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  • チョットした遠出、1

    グームという町まで行ってみようと思う。行きは5km、帰りは少し遠回りして6kmの行程だ。 上のテレビ塔のところから灰色の道を歩いて下のグームまで行き、帰りは黄色の幹線道路を歩いて戻る。尾根づたいなので坂道は少ない。ゆっくり歩いても5時間くらいあれば戻って来られるだろう。昨日は一日中雨が降っていて、... 続きをみる

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  • ポールというドイツ人

    ホテルに同宿しているポールというドイツ人に会った。以前にも顔を合わせて挨拶くらいはしていた人だが話をしたことはなかった。部屋で見た夕焼けがとても綺麗だったので、急いで屋上に上がるとそこにいた。中央に小さく写っている青いダウンを着ている人がその人。 髪の毛も髭も真っ白で、70才くらいだろうか。大きな... 続きをみる

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  • お腹の具合が . . .

    今日は朝から、痛みはないが腹の調子がおかしい。インド宿痾の下痢がついに来たのか。朝から何度も大して出やしないのにトイレに通ってばかりいる。これでは、外出は難しい。買い置きのバナナとチョコレートで我慢していたがそれも無くなり、午後3時、意を決して外に出る。広場近くまで行かないと食堂はない。いつも行っ... 続きをみる

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  • ダージリン、チベット博物館

    この看板に誘われて行ってみた。 私の好きなホワイトターラー菩薩。 黒地に金で書かれた古い経文。何のお経だろう。 歴代の法王様方。ということは、今の法王様は二枚目の中央にいらっしゃるお方だろう。ずいぶん幼くお若い。10歳頃の少年のお姿だろうか。この頃はまだラサのポタラ宮におられたのだろうか。 法王様... 続きをみる

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  • ダージリン、ヒンドゥーの寺

    今日も天気がいいので動物園に行ってみる事にする。今日のカンチェンジュンガ。 今度は広場から左の道だけど、こっちは広く緩い下り坂で車も多く通る。歩いて面白い道じゃない。30分で着く。 人が多いので、入るのはやめて戻る事にする。その途中にヒンドゥーのお寺があった。ここが面白い。山門を潜って急な坂道に掛... 続きをみる

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