奥の細道を求めて

仏を求める旅

チョットした遠出、3

寺から外に出ると細かい雨が降っていた。

弥勒様が雨になって降りて来てくださったのかと感動したが、冷静に考えるとこれは大変だ。本降りになってしまったら、雨具の用意はない。タクシーを拾うにしてもこの辺は予約客を乗せたタクシーばかりで、流しのタクシーは走っていない。急いで坂をくだり本通りに出て、雨宿りがてら近くのレストランに入った。本通りにあるだけあって立派なレストランだけど、ここもやはりベジレストランで、ブラックティとミックスベジタブルカレーとローティ2枚を注文した。ローティというのは薄く焼いたパンのことで、焼きたては旨い。ようやく腹一杯になり、そとに出ると、うまい具合に雨は上がっていた。

道が狭く、車もひっきりなしに通るので、登山鉄道の軌道を歩く。横を向いている犬がいじらしい。ダージリンに近づいて来たので、少し高いところに登って下を見ると、山の斜面にビルが建ち並び、

そこに蒸気機関車のかわいいトイ・トレインが来る。

午後3時、ダージリン駅に着いた。

着いたばかりの機関車が煙りと湯気を吐いている。

そこからまた坂を上ると、これまたダージリンの象徴である時計塔。でも時計は壊れて動いていない。

広場のリキュールストアでウィスキーを買い、例の食堂で本格的なモモを食ってからホテルに戻る。

午後5時。一番上に見えるのが『ホテル・トランキリティ』。

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