奥の細道を求めて

仏を求める旅

インドのブログ記事

インド(ムラゴンブログ全体)
  • 私が初めてインドに来た時のこと #5

    入滅の地であるクシナガラに着いた。お釈迦様が入滅されたのは80歳の時で、おそらく故郷への旅の途中だったのだろうと言われている。救えなかったシャカ族を弔うために最後の旅をしたのだろう。二本の沙羅の木の下で、右脇を下にして入滅された。 死因は下痢による脱水だった。その少し前に信者に饗応された何かしら(... 続きをみる

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  • 私が初めてインドに来た時のこと #4

    この頃には一ヵ月くらい経っていたので、インドの交通事情も分かってきた。インドの民間の交通規則は単純で、ぶつかった時に勝つ方が優先だ。痛い思いをしたく無ければ、そう思った方が道を譲る。なのでインドには歩行者優先などという概念はない。チャリで移動している時も、霧の深い朝に舗装されている部分を走っていた... 続きをみる

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  • 私が初めてインドに来た時のこと #3

    ヴァラナシは言わずと知れたインド最大の聖地だ。私は燃えている人の死体の間を歩いて渡り、泊まるところを探した。その近くのそこそこ清潔でそこそこ安い。焼き場に近いので毎日見に行くこともできて、人が燃える時にはプツプツ油が跳ねることを知った。金のない人を焼く時には生焼けのままガンガーに燃え残りの薪と一緒... 続きをみる

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  • 私が初めてインドに来た時のこと #1

    私が初めてインドに来たのは15年くらい前の52歳頃だったと思う。最初の海外旅行でインドを選ぶ人は少ないだろう。しかも仕事が急に空いたので何の下調べもしないで来てしまった。ヒンディーはまったくできず英語もカタコトだ。後でガイドブックを読んだら、インドでこれだけは絶対にしてはいけない、ということを全部... 続きをみる

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  • 豚汁らしきもの

    あまり凝った料理は作らないのだけど、豚汁は例外で日本でも3時間くらいかけて作っていた。豚バラ肉、大根、人参、ごぼう、蒟蒻、玉葱を炒めて豆腐を入れて出汁と味噌で煮る。美味いことこの上ない。 でもインドで作ろうとすると足りないものが多くある。まず出汁がない。昆布も鰹節もないので仕方ないからカレーを作る... 続きをみる

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  • インドの四季

    八月は雲間に絶え間なく稲妻が走り 激しい雨と風が横殴りに吹きつける びしょ濡れになって震えていると たちまち真上から強烈な太陽が降り注ぐ アンナプルナの冬の山の深い雪の中を 飛ぶウサギはあまりに早くて キツネでさえ目で追うこともできない そしてあまりにも寒く体は凍りつく 春は山あいに桜が咲き 村々... 続きをみる

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  • インド山間の小さな村にて

    深い谷間に見たこともない鳥が飛び交い 何羽もの美しい蝶が舞い踊る 犬がせわしなく餌を嗅ぎ回り 牛は暢気に道端で寝る 陽射しは強烈だけど日陰に入れば寒いくらい 新しい暮らしが始まり 世界は再編される 目の端に金色のウィスキーが映り 遠くにヒマラヤの山々がある 今 世界/意味の全体は再構築されようとし... 続きをみる

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  • ガムルー村の紹介

    私が引っ越したのはガムルーという名前の小さな村で、今まで滞在していたマクロードガンジとローダラムサラの中間にある、ライブラリーから少し降ったところだ。上下2つの町は賑やかで人も車も多いのだけど、ここは田舎なので騒音が苦手な私には丁度いい。ガムルーは山肌に沿って道が二本通っている。 これが上の道で ... 続きをみる

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