インド人(男)が求める三つの価値
この論題は前にも書いたと思うけど、インドを理解する上でとても重要なことなので『マヌ法典』を参照してもう一度考えてみたい。 インド人が求める価値とは法、富、愛の三つである。法の原語はダルマでこれを和訳することはできない。悪を除いたほぼ世界のすべてが広義のダルマであり、狭義ではその世界の成立要因を探求... 続きをみる
仏を求める旅
この論題は前にも書いたと思うけど、インドを理解する上でとても重要なことなので『マヌ法典』を参照してもう一度考えてみたい。 インド人が求める価値とは法、富、愛の三つである。法の原語はダルマでこれを和訳することはできない。悪を除いたほぼ世界のすべてが広義のダルマであり、狭義ではその世界の成立要因を探求... 続きをみる
入滅の地であるクシナガラに着いた。お釈迦様が入滅されたのは80歳の時で、おそらく故郷への旅の途中だったのだろうと言われている。救えなかったシャカ族を弔うために最後の旅をしたのだろう。二本の沙羅の木の下で、右脇を下にして入滅された。 死因は下痢による脱水だった。その少し前に信者に饗応された何かしら(... 続きをみる
この頃には一ヵ月くらい経っていたので、インドの交通事情も分かってきた。インドの民間の交通規則は単純で、ぶつかった時に勝つ方が優先だ。痛い思いをしたく無ければ、そう思った方が道を譲る。なのでインドには歩行者優先などという概念はない。チャリで移動している時も、霧の深い朝に舗装されている部分を走っていた... 続きをみる
ヴァラナシは言わずと知れたインド最大の聖地だ。私は燃えている人の死体の間を歩いて渡り、泊まるところを探した。その近くのそこそこ清潔でそこそこ安い。焼き場に近いので毎日見に行くこともできて、人が燃える時にはプツプツ油が跳ねることを知った。金のない人を焼く時には生焼けのままガンガーに燃え残りの薪と一緒... 続きをみる
私が初めてインドに来たのは15年くらい前の52歳頃だったと思う。最初の海外旅行でインドを選ぶ人は少ないだろう。しかも仕事が急に空いたので何の下調べもしないで来てしまった。ヒンディーはまったくできず英語もカタコトだ。後でガイドブックを読んだら、インドでこれだけは絶対にしてはいけない、ということを全部... 続きをみる
深い谷間に見たこともない鳥が飛び交い 何羽もの美しい蝶が舞い踊る 犬がせわしなく餌を嗅ぎ回り 牛は暢気に道端で寝る 陽射しは強烈だけど日陰に入れば寒いくらい 新しい暮らしが始まり 世界は再編される 目の端に金色のウィスキーが映り 遠くにヒマラヤの山々がある 今 世界/意味の全体は再構築されようとし... 続きをみる