奥の細道を求めて

仏を求める旅

2024年3月のブログ記事

  • ダラムサラの春

    庭前桜花開 泰然雪山見 此処天竺於 何処彼岸求 子どもたちは歌い踊り 老木はそれを見守る 鸚鵡たちが若木の枝を飛び交い 孤独な鳶は餌を求めて山々を巡る 先日ライブラリーに通う途中でイギリス人のお婆さんに会った。少なくとも80歳は越えていると思う。ダラムサラに住んで38年経つと言っていた。今の彼女が... 続きをみる

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  • 私が初めてインドに来た時のこと #6

    クシナガラを出て、三蔵法師も修行したナーランダの仏教大学に来た。遺跡しか残っていないけど、その広大なのは想像以上だった。門の近くには崩れかけた高い仏塔があり、危険なので警官が誰も入らないように入り口で警備している。賄賂を渡して中に入ると、私がインドで見た中で最も荘厳な仏教遺跡だった。今にも崩れそう... 続きをみる

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  • 私が初めてインドに来た時のこと #5

    入滅の地であるクシナガラに着いた。お釈迦様が入滅されたのは80歳の時で、おそらく故郷への旅の途中だったのだろうと言われている。救えなかったシャカ族を弔うために最後の旅をしたのだろう。二本の沙羅の木の下で、右脇を下にして入滅された。 死因は下痢による脱水だった。その少し前に信者に饗応された何かしら(... 続きをみる

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  • ライブラリーの新学期

    ダラムサラはまだ寒い日もあるけど、3月5日から新学期が始まった。 このお坊様はニンマ派の方らしい。一方英語の通訳の方はゲルク派だ。テキストもニンマ派のものなので通訳の方はあまりスムーズには進まない。その辺もニンマ派とゲルク派の違いが判るようでおもしろい。 この先生は去年チベット語文法を教えてもらっ... 続きをみる

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  • 私が初めてインドに来た時のこと #4

    この頃には一ヵ月くらい経っていたので、インドの交通事情も分かってきた。インドの民間の交通規則は単純で、ぶつかった時に勝つ方が優先だ。痛い思いをしたく無ければ、そう思った方が道を譲る。なのでインドには歩行者優先などという概念はない。チャリで移動している時も、霧の深い朝に舗装されている部分を走っていた... 続きをみる

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