奥の細道を求めて

仏を求める旅

2019年8月のブログ記事

  • 井筒、道成寺、鵺あるいは山姥

    お能を拝見して 尊いと思うのは この三、四曲だ 井筒は女の嫉妬を内に秘めて 思い出だけを胸に温め そこに生きるもののあわれの姿 道成寺ではその女の妄念が憎しみに変わり 清姫の乱拍子が安珍の足跡を追う 安珍はどうやってものがれられない 鵺はそのような妄念が形を取ったもので うつろ舟に乗せられて流れて... 続きをみる

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  • 泥の河

    豪雨に河は流れる すべてのものを押し流し ただたふたふと流れて行く 塵芥 岩木 すべての生きものを呑み込んで流れる メコンは聖山に発し 流れ降れば渇きを癒し 田畑を潤す そこに子供らは遊び戯れ 小鳥達も囀り交わせば 花ばなも咲き乱れる 時にはマハーカーラであり 時には慈母でもある 聖河に 礼拝いた... 続きをみる

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  • 輪廻について

    ヒンドゥー教で言われる輪廻と仏教の無我は矛盾するという見解がある。確かに、ヒンドゥー教はアートマン(恒常不変の我)を認めるので、そのアートマンが業を荷なって輪廻する、というのは解りやすい。それに対して、不変を否定し時間的変化 (諸行無常) を主張する仏教ではそのようなアートマンは認められないので無... 続きをみる

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  • クラチェ

    私は今クラチェという町に来ている。やはりメコン川沿いの小さな町だ。ここからラオス国境まではバスで3時間くらいらしい。9月5日に陸路でラオスに入る予定だ。 川の上に家が浮かんでいる。雨季の終わり頃にはこの川面がここまで来るらしい。道路も水浸しになって、この家も陸の家と同じ高さになる。雨の多い年には陸... 続きをみる

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  • コンポンチャムの町

    実は、コンポンチャムの町中はかなり都会だ。でも私が泊まっているのは町外れなので田舎に近い。そんな町並みの写真。 その空。 ホテルのオヤジにバイクで田舎へ連れて行ってもらった。 男達が賭け事に夢中になっていた。ボーリングと言っていたけどルールはカーリングと似たようなものだと思う。 皆んな真剣だ。カネ... 続きをみる

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  • コンポンチャムのお寺、の続き

    ここがどれくらい田舎かというと。 こんな感じ。その中にあるもう一つのお寺。 ここには女性しかいなかった。尼寺なのだろうか。 写真を撮ると皆んな少し緊張した表情をする。それを見ていた隣りのおばちゃんが大笑いしていた。

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  • コンポンチャムのお寺

    私は今シェムリアップからバスで6時間のコンポンチャムという田舎町に来ている。ここもとてもいい町だ。田舎にもかかわらず立派なお寺がたくさんあるのはさすがカンボジア。そんな古いお寺の一つ。 お堂の中に壁画があった。お釈迦様の生涯を描いてある。 素晴らしい。こんな田舎にこんな立派な壁画があるなんて。

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  • アンコールワット

    とにかく広い。 とにかくでかい。 やたらでかい。 猿もいる。 守り神のナーガもいる。 回廊のレリーフ。シルバーパゴダの壁画はこれを手本にしたんだろうと思う。ここは500mどころじゃなく何キロもある。一周回るだけで1時間かかってしまった。 ストゥーパ。ここは時代によって仏教寺院だったりヒンドゥー寺院... 続きをみる

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  • 私が最高の音楽家だと思うプリンスについて

    プリンスのどこがそんなにいいの、と聞かれても私にはうまく答えられない。 とにかく最高だ。最高の天才の一人である。 バッハ、モーツァルト、ベートーベンと肩を並べる。しかもそれをリアルタイムで聞いていたのだからなおさらだ。 プリンスはとてもイヤラしくて、セクシーで、悲しい。'when doves cr... 続きをみる

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  • シルバー・テンプルの写真の追加

    王宮前の大きな木。手前は道路だけど王様がいらっしゃるので車は走らない。 シルバーパゴダの出口近く。 お釈迦様の誕生。 お釈迦様の成道。 プノンペンの街角のお社。 パゴダ。この中にお釈迦様の御遺骨が納められているのじゃないだろか。 今いるホテルの小さな社。

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  • 愛、燦燦

    今日は早起きをしてアンコールワットへ行くつもりだったのに、目が覚めたのが 10 : 30 だった。暑さに参ってしまいホテルにいる。そんな昼に小雨が燦燦と降る。 明日はなんとしても早起きしなきゃいけない。

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  • シェムリアップ

    カンボジアといえばアンコールワットという事で、私は今その入り口のシェムリアップという町に来ている。小さい町に世界中の人々が集まりとても賑やかだ。チャウドックもそうだけど、小さくて活気のある町が歩いて一番おもしろい。みんな子供のような笑顔をしている。そんな町の夜の雨季のおぼろ月。最近は雨ばかり降って... 続きをみる

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  • シルバー・パゴダでの会話

    日本は大乗仏教であるのに対し、東南アジア諸国は上座部仏教である。昔は大乗の反対語として小乗と呼んでいたが、これは貶称で差別用語だから今は使われていない。上座部は伝統を重んじる戒律に厳しい仏教であり、経典は原始仏教パーリ語のダンマパダやスッタニパータを用いている。それに対して大乗は戒律に甘く、般若経... 続きをみる

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  • シルバー・パゴダの壁画

    とにかく素晴らしいので私が付け加えることは何もない。 なぜ、こんな大傑作が日本には少しも知られていないのだろうか? このお寺で初めてお坊さんと英語で話しをした。その内容はまた次回。

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  • カンボジアのお寺

    カンボジアにはお寺が多い。猫も歩けばお寺にあたる。そんな中で私が初めに行ったのはホテルから近い、オウンロム・パゴダという寺だ。歴史のある寺らしくかなり大きい。そんな写真の何枚か。 ここで坊さんに話しかけたのだけれどやっぱり英語が通じなかった。 2日目に行ったのがシルバー・パゴダ。ここは王宮附属のお... 続きをみる

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  • カンボジア、プノンペン

    チャウドックからスピードボートで5時間、メコンを遡ってプノンペンへ向かう。 プノンペンの船着場では例によって運ちゃん達が客の奪い合いだ。仁義なき戦いの様相を呈している。数え切れないくらいのタクシー、バイク、トゥクトゥクの運ちゃん達が我れ先にと客の荷物に手を掛ける。私はもちろんすべてを無視して旅行案... 続きをみる

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  • チャウドックという町について

    ここに着いて3週間が経つ。特に何か目当てがあって来たわけじゃない。ただカンボジアへの入り口で、予定よりも早く着いてしまい、しかもビザの関係ですぐには出発できないのでダラダラといる。毎日昼近くまで寝ていて腹が減ったら飯を食いに行き、その近くの雑貨屋の店先でイスに腰掛けて道行く人達を眺めながら飽きるま... 続きをみる

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  • 夜の寺

    楊柳観音様である。この観音様は病苦を癒してくださる。 この夜は小雨が降っていたにもかかわらず、多くの人が参拝に訪れていた。女性たちが多い。 お坊さんの読経に合わせて皆さん本を読みながら唱えている。 なぜ、日本ではこのような光景がなくなってしまったのだろうか。

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  • ドストエフスキーからマザー・テレサへ

    世の中に カネと女は 仇なり どうぞ仇に めぐり合いたし 江戸時代の狂歌だったと思う。 愛と憎しみは同居する。阿部定がそうだ。執着と憎悪は片方が大きくなればなる程、もう片方も大きくなる。ただ、それを自覚するにはだいぶ時間がかかる。 「愛の反対語は憎しみではなく無関心である」と言ったのはマザー・テレ... 続きをみる

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  • ベトナムで食ったうまいものベスト5

    1, バナナ 2, お粥 3, コーヒー 4, アヒルの焼鳥 5, 名前のわからない香草類 残念ながらフォーとバインミーはランク外になってしまった。もちろんうまいのは間違いないのだから、もしあなたがベトナムに来たらぜひ食ってみてもらいたい。逆にどうしても食えなかったものは孵化直前の鳥の卵だ。ベトナ... 続きをみる

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