奥の細道を求めて

仏を求める旅

チャウドックという町について

ここに着いて3週間が経つ。特に何か目当てがあって来たわけじゃない。ただカンボジアへの入り口で、予定よりも早く着いてしまい、しかもビザの関係ですぐには出発できないのでダラダラといる。毎日昼近くまで寝ていて腹が減ったら飯を食いに行き、その近くの雑貨屋の店先でイスに腰掛けて道行く人達を眺めながら飽きるまでビールを飲んでいる。でも毎日そんな事を繰り返していると、その店の人達とだんだん仲良くなってくる。言葉は通じないけどなんとなく表情でわかり合えるようになる。その内に、「チョットここにいて」みたいな感じで店のおばちゃんが2, 3分どっかに行っちゃうこともある。トイレだろうと思うけど、その間は私が店番なので、もし外国人の客が来たら思いっ切りボッタクってやろうと待っていたのだけれど、残念ながら現れなかった。

チャウドックは小さな町で、端から端まで歩いてもせいぜい10分くらいしかかからない。でも国境の町だけあって観光客が多く、しかも周囲には移住して来たイスラム人や少数民族の暮らすさらに小さな村がたくさんあって、そんな人達も買い物に多く訪れる。黒い布で顔を覆った女性たち、華やかな民族衣装の女性たち、そして欧米人の太った女性たち、と色とりどり。そんなわけで高級ホテルもあれば銀行も建ち並び大きな市場もある。オシャレなブティックの入り口で行商のおばちゃんが干し魚を売ってたりもする。まるでベトナム全体をミニチュアにしたようなおもしろい町だ。そしてその中心に小さなお寺がある。あなたがもしベトナムに来たら、ぜひ立ち寄ってもらいたい。

そうそう、ここにはたこ焼き屋の屋台もある。赤いのれんに日本語で「たこ焼き」と書いてある。日本のたこ焼きと全く同じで、ベトナム人も多く買って行く。

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