チョットした遠出、1
グームという町まで行ってみようと思う。行きは5km、帰りは少し遠回りして6kmの行程だ。
上のテレビ塔のところから灰色の道を歩いて下のグームまで行き、帰りは黄色の幹線道路を歩いて戻る。尾根づたいなので坂道は少ない。ゆっくり歩いても5時間くらいあれば戻って来られるだろう。昨日は一日中雨が降っていて、休養は充分だし、下痢もあらかた癒った。
昨日の朝8時のホテルの窓からの写真。
同じ場所、同じ時間の今日の写真、気持ち良く歩けそうだ。8時半にホテルを出る。今日のカンチェンジュンガ、
ちなみにカンチェンジュンガからダージリンまでは直線距離で100km、標高は8600m、ここは標高2100m、スケールが大き過ぎて、どれくらい遠いのか近いのかあまりよく分からない。日本だったら富士山をどのあたりから見ることになるのだろう。後で調べてみよう。
30分歩くと町外れまで来る。曇ってきてしまった。
でも時折晴れ間も見える。
と思うと霧が出て、まるで雲の中を歩いているようになる。
右手には山の大きな木々が覆い被さり、左手は深い谷だ。天気が良ければ、素晴らしい眺めだろうに。でもこれはこれで、
長谷川等伯の『松林図屏風』のようにも見えて面白い。
「うしろ姿の時雨れて行くか」これは山頭火からの拝借。いい風景だ。
追記 : 富士山から100kmは横浜あたりになるらしい。東京だともう少し遠くなる。それが
あんなに大きく見えるんだから、ヒマラヤがどれだけ巨大なんだか。