奥の細道を求めて

仏を求める旅

ダージリン、ヒンドゥーの寺

今日も天気がいいので動物園に行ってみる事にする。今日のカンチェンジュンガ。

今度は広場から左の道だけど、こっちは広く緩い下り坂で車も多く通る。歩いて面白い道じゃない。30分で着く。

人が多いので、入るのはやめて戻る事にする。その途中にヒンドゥーのお寺があった。ここが面白い。山門を潜って急な坂道に掛かってまず会ったのがこの子で、

どうやら物乞いの子らしい。まだ小さいので物乞いはお母さんがしている。バッグの中にチョコレートを持っていたのであげれば良かったのだけど、その時にはもうチョコレートを買っていた事をすっかり忘れてしまっていた。申し訳ないけどそのまま通り過ぎる。さらに入り口の門。シヴァの寺だ。

さらに登ると一見チベットのお寺の雰囲気。

でも祀られているのはシヴァ神だ。こんなお寺は今まで見たことがない。

お釈迦様と菩薩、それにマニ車と思っていると、

シヴァとリンガとその家族。

ヒンドゥー教徒に言わせると、仏教はヒンドゥーの一部なので何も矛盾はないらしい。でも、ユダヤ教、キリスト教、イスラム教はみんな親兄弟だけど仲が悪い。根本の教理が相入れないので憎しみ合っている。仏教とヒンドゥー教も根本の教理では矛盾しているけど、そんなのは瑣末な問題でしかないというインド人の懐の深さには見習うところがあるだろう。でも実際にこのように一緒なっているのを見るとやはり驚く。日本の神仏習合もあのまま行っていたら、新しい宗教のかたちを示していたのかもしれない。

さてここには大きな伽藍はなく、竹でできた寺の中心のシヴァの祭壇は人が多くて近寄る事も出来ない。でも三叉戟の先が見えていて、そこに多くの灯明と花と供物が供えられているのはわかった。みんな我れ先に捧げようするあまり、小競り合いも起こるくらいだ。その都度、みんな思いなおす。神様の前で喧嘩するわけにはいかない。

シヴァの乗り物の牛。

子のガーネーシャ。ガーネーシャはとても人気がある。可愛く福の神でもあるので、仏教国である東南アジア諸国でも多くのところにお祀りされている。

神妃ドゥルガー。入り口にもあったように、シヴァの妻は一般にパールヴァティーだけど、ドゥルガーは忿怒形に変身した姿で、とても恐ろしい。一人で敵の軍隊を全滅させてしまい、切った首を手に持って踊ると大地が裂けてしまうというくらいの恐ろしさだ。コルカタに神殿があり、毎朝羊を生贄として捧げられている。

丘を下り、ホテルに帰る。なんとなく嬉しい。

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