奥の細道を求めて

仏を求める旅

家庭料理

私はどの国の料理でも家庭料理が一番美味いと思う。私の知っている限りでは日本、中国、インドすべてでそうだ。町中のレストランの料理は味を強調するのでたまには良いけど、それは家庭料理という基本の上のアクセントとしておもしろいというに過ぎない(高級料理店の味は知らないけどね)。

コルカタのレストランで本場のインドカレーを初めてに食べた時、私には油と香辛料が強すぎて食べられなかった。なので一ヵ月くらい外国人用レストランでオムレツとサンドイッチばかり食べていたのだけど、でもそのオムレツも西洋人観光客が「これがオムレツ?」と言ってビックリするような代物だった。決して美味くはないけど食えないというほどではない。とは言えインドでカレーを食えないと生きていけないので、少しずつ慣らして行ったら一ヵ月後には食えるようになった。とは言え、今でもダラムサラのレストランでインドカレーを食うことはほとんどないんだけど。でもダラムサラに来てから友達になったチベット人の家で初めて家庭料理のインドカレーをご馳走になった。タマネギとトマトを炒めてから香辛料を加えて豆を煮込むダルというカレーでとても美味かった。インドカレーでも家庭料理なら毎日食べられる。でも彼は引っ越してしまったので、ダラムサラでは外食は週一くらいでほとんど自炊だ。作るのは主に和食で


これは茄子味噌。や中華


これは卵とトマトの炒め物。だけど、それに適した食材や調味料が手に入り難いので苦労する。店で見つけた時に買っておかないと次に手に入るのはいつになるかわからない。そう思っていた矢先に先日下の町のマーケットでタロ芋を見つけた。タロ芋は里芋の親戚のようなものらしい。そこでタロ芋の煮転がしを作ってみた。


里芋と同じでとても美味い。里芋に似た物が手に入ったなら豚汁も作らなくちゃいけない、というわけで作ろうとしたのだけど、インドには豚汁に必須のゴボウが無い。そこで今しか採れない紅色の人参を使ってみた。


ゴボウのような野性味は無いけど品の良い甘さがある。でも薄く切りすぎてしまったのでタマネギの甘さと同化してしまった。この人参は生でも食べられるので、次回は大きめの笹掻きにして使ってみようと思っているのだけど、残念ながらダラムサラのマーケットでタロ芋を見つけるのは難しい。次に豚汁を作れるのはいつになるのだろうか。

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