ロンスエンはそんなに大きな町ではないけれど、ガイドブックには載っている程度の町だ。取り立てて見るべきものもないけれど自然が美しいところらしい。もっとも、そこまで行くのも面倒なので宿の周り300mくらいのところをぶらぶら歩いていると、メコン川が流れていた。

巨大な川だ。これでも二本の支流のうちの一本に過ぎないらしい。元はどれだけ大きいのだろうか。岸辺には新興住宅地が建設中だった。

普通のベトナムの街並みに比べたら別世界だ。日本の高度成長期の地方都市もこんなだったような気がする。

ここでは観光客を見かけない。雨季のせいなのか、それとも元々観光地ではないのかはわからないけれど、宿に泊まっているのも私一人のようだ。そのせいなのかどうなのか、ここでは外国人料金を取られない。他の町より２,3割ものの値段が安い。