奥の細道を求めて

仏を求める旅

雨上がりの昼休み

私も食べた昼飯の後に、このゲストハウスのスタッフが雨上がりの屋上で休んでいる。一番右にいるのがマネージャーで、髪をカットしてもらったばかりでゴキゲンに鏡を見ている。僧服を着ている事もあるのでお坊さんなのだと思うけど、音楽に合わせて踊ったり大きな声で歌ったりもするので、あまりお坊さんっぽくはない。少しお調子者だけどとてもおもしろい。

その左が髪をカットした人。この人はここのスタッフなのかどうか分からないけど、いつも皆んなと一緒にいる。プロの床屋さんではないと思うけど、このゲストハウスの仕事をしているのは見たことがない。この二人が英語を話せる。

そのまた左にいるのがこのゲストハウスを経営しているお寺のお坊さん。一番年上だけど経営には参加していないようだ。私はお坊さんが経済活動をするのには反対だけど、チベット独立の為には資金が必要なのだろう。仕方ないと思う。この人が世俗に流れがちな経済活動を世俗とは反する宗教活動と矛盾させないようにしているのだと思う。この人はよくネットの中国語配信を見ているので、生まれは中国なのかもしれない。お坊さんなので料理も作ってくれていて、マネージャーのよりも美味い。

一番左でギターを弾いているのは下働きのスタッフ。頭を丸めているので僧籍にあるのかしれないが、いつも帽子を被っていて坊主頭を見せようとはしない。マネージャーがふざけて帽子を取ると、恥ずかしそうに急いで取り返してまた被ってしまう。よく廊下をお経を唱えながら歩いているので、見習い僧なのかもしれない。この人が日常の具体的な世話をしてくれている。

皆んな仲が良く笑顔が絶えないので、居て気持ちがいい。貴方がもしダラムサラに来たら、ぜひこのゲストハウスに泊まって欲しい。ダブルルームでも一泊500円で、シングルなら300円で泊まれる。

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