奥の細道を求めて

仏を求める旅

ミャンマー、ペグー

タクシーでタイ側のイミグレまで行き、そこから橋を歩いて渡ってミャンマーに入った。国境を歩いて越えたのは初めてだ。越えるとミヤワディという町がある。ここからヤンゴンに向かうのだが、直接行くには遠すぎるので、とりあえずパアンという町まで乗合タクシーで行く。ところが、このタクシーが酷いシロモノでエアコンは効かず、窓はぴったり閉まらず、サスペンションはないも同然で、カーブを曲がるたびに車体のきしむ音がする。しかも道は酷い悪路だ。土埃で前がまったく見えなくなってしまうこともある。車の中までホコリだらけだ。振動が直接カラダに響く。道の段差を落ちた時には体が天井にぶつかり、シートに叩きつけられて腰を打ってしまった。そんな道を5時間、内臓がひっくり返ってしまうんじゃないかという思いをしてパアンに着いた。ここで3泊して体を休め、バスでペグーへ向かう。今度は快適だ。道はきちんと舗装されていて、シートは柔らかい。5時間でペグーに着いた。小さな田舎町でここからヤンゴンまでは列車でもバスでも2時間くらいで行ける。

その田舎町のさらに田舎に行ってみた。

こんな感じのところ。人も純朴でとてもいい。

そこで女の子に会った。

ミャンマーでは日本は憧れの国らしい。いたるところに富士山や桜の絵がかけてある。

彼女は日本語を勉強していて、来年の夏に日本へ行くと言う。こんな田舎で日本までの旅費を作るにはお父さんがさぞかし頑張ったのだろう。彼女の家は竹と板と萱で出来ている小さな小屋で、そこに一家4人と子猫が住んでいる。お爺さんが戦争中に学校で日本語を習い、それで彼女も日本語を勉強しているらしい。漢字も少しは読み書きできる。会話はイマイチだけど、日本に行ってたくさん話せばすぐに上達するだろう。どうか皆さん、彼女が日本に行ったらよろしくお願いします。

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