奥の細道を求めて

仏を求める旅

『空』と『空性』について、への補遺

日本を出て2か月以上の日が経ち、日本語に飢えてきたのでネットで本を買って読んでいる。今「カラマゾフの兄弟」を読んでいてその中に、私の書いた「花の喩え」と同じものだと思えるのがあったので引用したい。もちろんこっちの方が何倍も優れている。


3 熱烈なる心の懺悔ーー詩

美ーーこいつは恐ろしい、おっかないものだぞ! はっきり決まっていないから恐ろしいんだ。しかもはっきり決めることができないのだ。だって、神様は謎より他に見せてくれないんだからなあ。美の中では両方の岸が一つに出会って、すべての矛盾がいっしょに住んでいるのだ。

ドミトリイ・フョードロヴィッチ・カラマゾフの告白より


ドストエフスキーには宗教に対する深い洞察があふれていて、それは仏教とキリスト教の垣根を超えるものだと私は思う。

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