奥の細道を求めて

仏を求める旅

最近のダラムサラ

寒い。雪が降ると最高気温が5度くらいにしかならない日もある。ゲストハウスから借りていたヒーターも壊れてしまい、今部屋には何も暖房器具がないので、フリースのパーカーのフードを頭から被って、首には10年前にブッダガヤーで買ったショールを巻き、ベッドの布団に包まって寒さを凌いでいる。今は午前3時、気温は何度だろう。手がかじかむ。



昼間見た猿。陽が差し風もないので過ごしやすそうだ。でも嵐が吹き荒ぶような夜には、彼等はどこに避難するのだろう。



これもまだ昼間のようだ。雪に遊んでいる。



これは烏だけど、猿も夜はこんなふうに耐えているのかもしれない。でも風が吹いていないだけまだマシだ。最近は強い風が窓を叩く夜もある。



この絵には風が吹いているのだろうか。何時頃なのだろう。さっぱりわからないけれど、多くの生きものがこの中にいるのは確かだ。

猿や烏に比べれば、私は恵まれている。とは言え、やはり寒いのは寒いので、自費で大きなヒーターを買ってしまおうかとも思っている。電気屋で値段を聞いたら2,500ルピー、日本円で3,700円くらいだ。1,2割は負けるだろうから、うまくすれば3,000円くらいで買えるかもしれない。自費で買っても、帰る時にはこのゲストハウスに保管して置いてもらうこともできると思う。荷物が増え過ぎてしまったのでどうせ全部は持って帰れないのだし、一度日本に帰ってもまたここに戻るつもりなので、無駄にはならないだろう。

でも、何となく、猿や烏に済まないような気がするのは何故なのだろう。毎日近くで見ているから、情が移ってしまったのだろうか。それに私は、寒さは苦手だけど決して嫌いじゃない。冷たくても、冬の朝の空気の清々しさは好きだ。冷たい布団に入って、そこが体温でだんだん暖まってくるのもいい。防寒着も買い込んだことだし、一冬くらいならこのまま過ごそうか、とも思っている。

最近はコロナの影響もあるのであまり遠くに出歩いていない。しかも鳥インフルエンザが近くで発生したというニュースも聞いたので、なおさら注意が必要だ。でも、毎日見慣れた町の通りを歩いているだけだと、なんだか気分が腐ってきてしまうような気がする。何処か見たことのない風景を見たい。なので、近くチョット遠出して雪を被ったヒマラヤの山を見て来ようと思う。天気のいい日を選んで、朝早く起きて歩いて行ってみよう。

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